pen's diary
僕の名前は牛田筆太郎。ローゼンブルク出身、東京都立度尾無友駄知に通う高校1年生。今は学校の寮で6人で一人暮らししている。
人の耳クソを見ることでその人が好きなアイスの実の味を当てられるこの特殊能力を使って人を助けることを生業としている。
ある日、強烈な尿意で飛び起き急いでトイレに駆け込んだら50Lの尿が2.83秒で出てしまい、トイレの個室が浸水して命を落として異世界に転生した。
転生した異世界では僕が生きていた世界の沢山のアニメが深く根付いていた。こちらの世界の人々とは言葉が通じなかったが、観察を続けた結果どうやら今までに見たアニメの数でコミュニケーションをしている事が分かった。
僕はアニメを見る人間ではない。放課後ていぼう日誌やグレイプニルといった家族全員で食卓を囲んで見れるようなアニメしか見たことはない。しょんぼりしながら道を歩いていたら人とぶつかってしまった。
牛「あ、すみません・・・」
???「いえ、こちらこそ・・・」
牛「え?」
???「え?」
唐突。突然。偶然。
その時はそんなように思った。
しかし今思えば、それは偶然なんかではなく、『必然』だったのではないだろうか。
どうしてその言葉が出てきたのかは分からない。ただ、なんとなく「これだ」と思った。どうやらぶつかってきた相手も同じようだった。
唇が動く。呼吸が重なる。目線が交わる。迷いはなかった。
その場で立ち尽くした僕たちは一つの言葉を口にした。
「「粉塵爆発って知ってるかァ?」」
やることねぇな~